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プリメディカ、鹿児島ユナイテッドFCの「腸内環境コンディショニングパートナー」に就任

株式会社プリメディカ
~トップチームの選手約30名を対象に、腸内環境と運動パフォーマンスに関する共同研究を開始~




予防医療領域における検査サービスを展開している株式会社プリメディカ(所在地:東京都港区芝公園、代表取締役社長兼CEO:富永 朋、以下「当社」)は、明治安田J3リーグに所属する鹿児島ユナイテッドFCの「腸内環境コンディショニングパートナー」に就任し、摂南大学と「腸内細菌叢(さいきんそう)の動態と運動パフォーマンスへの影響を知ること」を目的とした共同研究を開始します。

(左から摂南大学農学部 教授 井上亮氏、鹿児島ユナイテッドFC GM兼監督 相馬直樹氏、株式会社プリメディカ 代表取締役社長兼CEO 富永朋)


研究目的と背景
近年、腸内細菌叢が運動能力やパフォーマンスに影響を及ぼす可能性が示唆されています。例えば、腸内細菌叢が持久力を高める作用や、運動によるストレスの軽減を補助することが学術誌に報告されています。また、食事介入を通じて腸内細菌叢を改善する取り組みが、運動パフォーマンスに与える影響にも注目されています。
一方で、プロアスリートのように高い身体的・精神的なパフォーマンスを求められる人々の腸内細菌叢のデータは、まだ限定的です。腸内細菌叢の変化が選手のコンディション状態やパフォーマンスに与える影響を把握することは、今後のアスリートの健康維持や競技パフォーマンスの向上において重要な課題と言えます。
本研究では、摂南大学と当社の共同研究体制をベースに、「腸内細菌叢の動態と運動パフォーマンスへの影響を明らかにすること」を目的として、鹿児島ユナイテッドFCの選手を対象に、腸内細菌叢の変化と競技パフォーマンスの関係を1年間にわたり縦断的に調査します。




研究内容
- 腸内フローラ検査実施

シーズンイン、夏前、真夏、シーズンアウトの計4回、当社の腸内フローラ検査サービス「Flora Scan(R)(フローラスキャン)」を用いて、腸内環境を検査します。
コンディション調整が難しくなる夏場の前後においても検査を実施し、シーズンを通したコンディション維持をサポートします。
- 血液検査

生化学検査項目、酸化ストレス関係の血液検査データを用いて、腸内環境との関連性を解析します。(年1回or2回)
- パフォーマンス指標の収集

試合および練習における速度帯域別の移動距離や加減速回数、消費カロリー、持久力テスト、筋力テストなどの指標と腸内環境との関連性を解析します。
- 食の個別指導

腸内細菌叢が悪化している場合など、個別指導を希望される選手に対しては食事指導を行います。
また、2025年4月末完成予定の鹿児島ユナイテッドクラブハウス(ユニータ)で提供する食事メニューについて、腸内環境の改善を意識したアドバイスを行います。

(摂南大学農学部 教授 井上亮氏による選手への研究説明会)

(左から株式会社プリメディカ 代表取締役社長兼CEO 富永朋、鹿児島ユナイテッドFC GM兼監督 相馬直樹氏、クラブ代表/CEO 徳重剛氏、摂南大学農学部 教授 井上亮氏)


コメント
■鹿児島ユナイテッドFC クラブ代表/CEO 徳重剛氏
「プロスポーツの世界でも腸活が注目され始めていますが、腸内細菌という専門的な分野について正しい知識を得ることは難しい部分もあります。今回の取り組みを通じて、腸内細菌に関する正しい理解を深め、選手たちが自分のパフォーマンスを最大限に引き出せるような食事指導やサポートにつなげていければと思っています」

■摂南大学農学部 教授 井上亮先生
「腸内細菌叢が運動パフォーマンスに与える影響については、いくつかの研究で示されていますが、プロ選手を対象とした縦断研究はまだ限られています。数ヶ月にも及ぶシーズン中の変化を縦断研究として追跡することだけでも十分に科学的な意義があり、また選手のQOL向上に役立つ貴重な科学的データを提供するものと期待しています」

■株式会社プリメディカ 代表取締役社長兼CEO 富永朋
「運動という多くの人にとって重要な健康指標と腸内環境との関連性が明らかになることで、腸内環境を調べることの価値がさらに高まると考えています。今回の研究を通じて、腸内環境を起点により多くの方々の健康寿命延伸に貢献したいと考えています」

今後の展開
本研究を通じて、アスリートの腸内環境と運動パフォーマンスの関係性が明らかになることで、より効果的なコンディショニング方法の確立につながることが期待されます。
また、Flora Scan(R)で解析した腸内環境の検査データを活用し、食事指導などのサポートプログラムを提供することで、選手一人ひとりが持つ本来の力を最大限に発揮できるよう支援します。さらに、こうした研究成果をスポーツ分野にとどまらず、一般の人々にも広く活用できるよう、健康管理への応用も視野に入れています。
今後も、腸内フローラ研究の発展を通じて、アスリートのパフォーマンス向上に貢献するとともに、より多くの人々が腸内環境改善に取り組むきっかけを提供することを目指します。

腸内フローラ検査サービス「Flora Scan(R)(フローラスキャン)」について
Flora Scan(R)(フローラスキャン)は、京都府立医科大学、摂南大学、プリメディカの三者共同研究の成果を社会実装した腸内フローラ検査サービスです。特許取得済みの腸内環境評価システム※1を用いて、日本人特有の腸内フローラタイプを5つに分類し、疾患との関連性や菌の多様性を評価します。
2022年7月には、腸内フローラ検査サービスとして全国で初めてのふるさと納税返礼品として大阪府枚方市に採用されました※2。
腸内細菌叢研究の一連の取り組みが、産学連携による優れた研究・開発手法として「第5回日本オープンイノベーション大賞(主催:内閣府)」「2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)」を受賞しました。




詳細をみる

※1 特許第7193810号「疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法」
※2 ふるさと納税返礼品としてのFlora Scan(R)(大阪府・枚方市)
https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1302436

会社概要
重大疾患の発症リスクを早期に判定する検査の研究開発/マーケティング/販売など予防医療に特化した事業を展開しています。脳梗塞・心筋梗塞の発症リスク検査「LOX-index(R)」、腸内フローラ検査「Flora Scan(R)」をはじめとする疾患リスク検査サービスを、全国4,100施設以上の医療機関を通じて提供しております。提供している検査サービスは、2024年11月現在で累計100万人以上の方にご受検いただき、健康管理に役立てていただいております。
本社: 東京都港区芝公園2丁目3-3 寺田ビル 5階
設立:2010年7月
代表: 富永 朋
事業内容:予防医療事業、最先端医療の研究開発事業
企業URL:https://www.premedica.co.jp/
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