まばたきがしにくくなる =生活に支障も―眼瞼けいれん
◇症状をコントロール
原因はさまざまだ。中高年の女性に多い「本態性眼瞼けいれん」は、遺伝的な原因にドライアイなどの悪化因子が加わることで発症すると考えられている。一方、抗うつ薬などの長期服用で起きる「薬剤性眼瞼けいれん」は若年の患者もいる。パーキンソン病などが原因で起きる「症候性眼瞼けいれん」もある。
いずれも、症状をコントロールしながらうまく付き合うことが必要で、「ボトックス治療」が効果的だ。ボトックス(商品名)という薬剤を目の周囲に注射し、局所的に神経をまひさせる治療法で、一般的に効果が持続するのは3~4カ月程度。中には徐々に症状が治まり、治療の頻度を減らせる人や、全く必要としなくなる人もいる。
ただ、ボトックス治療を受けられる医療機関は限定的だ。「より効果的な治療を受けるためにも、眼瞼けいれんのボトックス治療に積極的な医療機関を紹介してもらうのが望ましい」と清沢院長はアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2016/08/30 12:00)