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食事やトイレに注意=家庭でできる感染症対策

 ◇便器のふた閉めて流す
 ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎下痢嘔吐(おうと)の症状を伴う。汚物が服の袖などに付くと危険だ。トイレでも気を付けるべきことがある。感染している人間の排せつ物を流す際には、便器のふたを閉めること。ふたを閉めないまま水を流すと、ウイルスが飛散するからだ。手を拭くタオルは家族一人ひとりが別の物にしたい。ただ、これは手間がかかる。使い捨てにできるペーパータオルを勧める。
 十河氏によれば、ノロウイルスに対してアルコール消毒は効果がないという。次亜塩素酸ナトリウムの液にタオルを漬けて消毒したい。トイレに窓がない場合は難しいが、換気も大事だ。

 嘔吐時の処理に注意
 急に嘔吐したときの処理はどうするか。吐き下した物は広範囲に広がっている。頭にシャワーキャップのような物をかぶり、マスクとビニール製の使い捨て手袋を着ける。足の裏に付きやすいので、スリッパや靴下を脱いで移動する。吐き下した物は防水シートで覆う。ペットシーツでも代用できる。消毒キットも市販されているが、十河氏は「100円ショップで売っている用品で十分、間に合う」と言う。「病院で勧めるマスクはウイルスの大きさ(種類)によって異なることもある。でも、簡便にやろうと思えば100円ショップのマスクでよいだろう」
 直接処理に当たる人以外の家族は、部屋に入らないことが望ましい。服を着替え、シャワーを浴びて付いてしまったウイルスを落とすようにする。


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