【連載COPD②】リハビリは有効な治療手段=進行防ぐ正しい呼吸法
◇呼吸リハで息切れ軽減
呼吸リハの効用について、吉田センター長は「COPDでは、呼吸困難で動けなくなります。呼吸リハで息切れを軽減できれば、行動範囲を広げられます」と説明する。生活の質の改善のほか、病気の進行や悪化の予防にも効果があると医学的にも実証されているという。
呼吸リハの要は、ウオーキングなどの有酸素運動を20~30分連続して行う運動プログラムだが、前段階として、正しい呼吸法や体の柔軟性を身につけることが必要。例えば、正しい呼吸法とは、「す」の発音や息をそっと吹きかける時のように口をすぼめ、おなかを使ってゆっくり息をする腹式呼吸を、吸う時間1に対して吐く時間を3~5倍にして行う。
「正しい呼吸リハを指導できる理学療法士や看護師は今後増えていくでしょう。COPDを早期に見つけ、たばこをやめて、呼吸リハに取り組めば、酸素ボンベを持ち歩くような生活にはなりません」と吉田センター長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/01/27 10:32)