悩ましいへんとう肥大=繰り返す場合は手術も
◇手術を勧めるケース
へんとうを手術で切除しても体には特に影響はない。以前は外来で局所麻酔による手術が行われていたが、「出血や窒息などの事故があったため、現在は全身麻酔で行われるようになりました。ただ、5日~1週間の入院が必要な一方、薬による治療効果が高くなっているので、手術を行うケースは少なくなっています」と笠井院長。
しかし、子どもがへんとう炎を起こして発熱や咽頭痛などがあると、最低でも3~4日は登校を控えなくてはならない。これが年に4~5回も起こると、学習の遅れにつながるので手術を勧めることもあるという。
また、幼少期からへんとう炎を繰り返してきても切除を受けていない人の中には、成人して以降もへんとう炎が続き、社会生活に影響が出る人もいるため、最近は子どもよりも大人が手術をするケースが増えている。
へんとう肥大そのものは治療を必要とするものではないが、「炎症を繰り返し、生活に支障がある場合には、手術を検討してもよいでしょう」と笠井院長はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/11/07 07:47)