治療・予防

過度に避けるのも問題
子どもの紫外線対策

 ◇春の紫外線に注意

 紫外線対策で最も注意が必要なのは、急に強い紫外線に当たることだ。「例えば、真冬に常夏の島で海に入るような場合は、日焼け止めをしっかり塗るだけでなく、水着の上にラッシュガードなどを着用してください」と上出院長。

 肌が紫外線に慣れていない春も意識して対策を取る必要がある。通常の外出なら帽子や長袖の着用でよいが、紫外線が強い場所に行く場合や色白の子は、「SPF50+」「PA+++(あるいはPA++++)」と記載されている日焼け止めを塗るのが望ましい。

 「ただし、実際には、メーカーの想定よりも少ない量を塗っている人がほとんどです。そこで、最初は二度塗りし、紫外線吸収剤が分解される2~3時間ごとに塗り直すことをお勧めします」

 ビタミンDの合成には、両手の甲ほどの面積に5分間日光を当てれば十分だ。「それ以上日光を浴びてもビタミンDは増えないので、日光浴は必要ありません。直射日光が当たらない外気浴で十分です」と、上出院長はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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