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運動会、保護者競技で思わぬけが
事前の準備が肝心

 ▽2週間前から準備を

 岡橋部長はけが予防のための「予行演習」を提案する。運動会の2週間ほど前から取り組み、ジョギング程度から徐々にスピードを上げていくなど段階を踏むとよい。30分ほどの練習を毎日続けることで体が運動の感覚を取り戻していくが、自分の体力や体調などに合わせて無理のないように続けることが大事だ。

 忘れてはならないのは運動の前後に、太ももの前後両側やふくらはぎの筋肉、アキレスけんなどを伸ばすストレッチを行うことだ。特に運動後のストレッチは翌日からの筋肉痛を軽減できる。運動会の前夜は十分睡眠を取り、体調を整えておくことも大切だ。

 万が一、けがをしたら擦り傷なら流水で患部を洗い、ガーゼで圧迫して止血する。捻挫や肉離れが疑われる場合や体重をかけられないほど痛む、関節を動かせない、腫れがひどい、皮膚が紫色になるなどの症状があればすぐ病院を受診したい。治療が遅れると再発しやすくなるだけではなく、捻挫の場合は関節の変形につながることもある。

 「入念な準備に加え、万が一に備え救急セットなどを用意しておくとよいでしょう」と岡橋部長はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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