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運動会、保護者競技で思わぬけが
事前の準備が肝心

 運動会の季節―。小学校などのプログラムにある保護者向けの競技に参加する人も多いはず。しかし、油断は禁物。わが子のためと張り切った揚げ句、思わぬけがをしたら元も子もない。事前にしっかり準備することがけが防止になる。

 ▽「過去の自分」抜けず

昔の自分のイメージのまま参加すると、思わぬけがをすることも
 「子どもの運動会などで保護者がけがをするのは、昔の自分と今の自分とのギャップに気付いていないからです」と指摘するのは、済生会奈良病院(奈良市)整形外科の岡橋孝治郎部長だ。

 学生の頃は運動系のクラブやサークルなどに所属していたものの、社会人になると定期的な運動から遠ざかるようになる人は少なくない。筋肉は使わないままでいると徐々に量が減少し、柔軟性も失われていく。そのような今の自分なのに「走れた頃の自分」のイメージのままリレーなどに参加すると、太ももが上がらない、足がもつれる、バランスを崩すなどしてけがにつながりやすい。

 けがで多いのは転倒による擦り傷、肩や膝の打撲、足首の捻挫、太ももの後ろやふくらはぎの肉離れだ。アキレスけんを断裂することもある。

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