捻挫 家庭の医学

 関節の靱帯(じんたい)が伸びたり、一部切れた状態です。ひざでは靱帯損傷といいます。突き指も指関節の捻挫(ねんざ)の一種です。捻挫の痛みが長く続くときは、骨折のことも考えられます。

□足くびの捻挫
 RICEで応急処置をします。厚手の弾性包帯を内から外へとすこし圧迫ぎみに巻き、氷水の中に入れる方法もあります。

□ひざの靱帯損傷
 ひざをひねった、タックルされた、ジャンプ着地などで靱帯の一部が切れることがあります。ひざには4つの靱帯があり、横の動きを制御している内・外の側副靱帯と前後の動きを制御している前・後の十字靱帯です。
 完全断裂することが多いのが十字靱帯です。痛みでひざの動きがわるくなり数時間で関節内に血がたまり、はれることがあります。剥離(はくり)骨折や半月板損傷を起こしていることもあります。RICEで処置をし、整形外科を受診します。

【参照】応急手当て:「RICE」の応急処置

(執筆・監修:八戸市立市民病院 事業管理者 今 明秀)