2024/11/13 05:00
「おひとりさま」の効用~ポジティブな孤独
昨年のような暑さに…(写真はイメージです)
急に暑くなり、熱中症で救急搬送される方が急増しています。先日は、着ぐるみを着て練習中のアルバイトの若者が死亡するという出来事がありました。
毎年この時期、熱中症に関する報道がなされ、塩分や水分の補給、エアコン使用について知識が増えているはずです。
なのに、相変わらず、熱中症にかかる人が多い背景には、「ちょっとした我慢」をしてしまう心理も作用している可能性があります。
◇「若いから」「丈夫だから」は危険
30歳の会社員Aさん。特に持病もなく、普段の健康状態に問題はありません。ただ、先週出張があり、遅い帰宅の翌日、寝不足のまま早朝の会議に出席しました。
会議室は冷房が効いているのですが、窓からの日差しが強く、Aさんの席はちょうどブラインドの隙間から日が入り、まぶしい状態でした。
そのうち、汗びっしょりになり、喉が渇きます。しかし、上司も多く参加している会議。自分だけちょくちょく水を飲むのもどうかと思い、遠慮しているうちにめまいが起こり、会議が終わると、医務室に駆け込むという状況になりました。
普段の健康状態に問題がない方や若者でも、寝不足や暑さに慣れていない状態、あるいは背広などを着て日差しの強い場所で仕事をすると、熱中症のリスクは高くなります。
防具を装着して激しく動くスポーツも熱中症に要注意(写真はイメージです)
こうしたとき、「ちょっとした我慢」をしてしまうことが危険です。「仕事だから」「誰も水を飲んでいないから」と周囲に合わせていると、熱中症になりやすいのです。自分の感覚を大事にして、そのサインに従ってください。
◇喉の渇きは脱水のサイン
ちなみに、喉が渇いたな、という感覚があるときは、すでに体に占める水分の含有率は2%程度失われているといわれています。
水分が1%減少すると、直腸温は0.3度高くなるとされています。つまり、喉が渇いたと感じるときは、脱水が開始しているというサインのわけですから、このとき、我満してしまうのは大変危険なのです。
渇きを感じる前から、少しずつ水や、塩分を含む水分を補給しておくことが大事です。
熱中症の特徴を以下にまとめました。
普段と違うと感じたときは我慢せず、「水分や塩分を補給する」「助けを求める(救急要請)」「風通しがいい場所に移動する」「涼しい場所に移動してきつい服を脱ぐ」「わきの下、頚部、そけい部を氷や保冷剤で冷やす」「うちわなどで風を送って体温低下を急ぐ」ことが大切です。
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