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幼い子どもには、熱がいったん下がっても、また上がるという繰り返しが多い。病気への抵抗力が弱いだけではなく、保育所や幼稚園に通い始めるなど慣れない環境に体力を消耗し、熱を出すこともあるようだ。きららこどもクリニック(大阪市)の川尻三枝院長に聞いた。
◇熱は体の防御免疫反応
体温は1日のうちでも変動し、夕方にかけて高くなる。1日に数回、決まった時間に体温を測るようにしておけば子どもの平熱が分かる。病気による発熱かどうかも判断しやすくなるという。
子どもの発熱で多いのは、細菌やウイルスの感染症によるものだ。中でも、夏風邪や突発性発疹症、インフルエンザ、プール熱(咽頭結膜熱)は高熱が続く。発熱は細菌などの侵入から体を守る防御免疫反応だが、幼い子どもの場合、その防御反応が活発で高熱が出やすい。
ただ、一度熱が下がっても、防御システムが未熟なため、再び細菌などの動きが活発になり熱が上がってしまう。こうして完治まで上がったり下がったりを繰り返しながら、徐々に平熱へと落ち着いていくのが子どもの発熱の特徴でもある。
◇状況を見て受診判断
熱がある場合、気になるのが受診のタイミングだ。「平熱より1度ほど高くても、発熱以外の症状がなく、食欲があり、機嫌良く遊んでいるようなら無理に解熱剤などは飲ませず1~2日は様子を見ても大丈夫です」と川尻院長。
しかし、熱が38.5度以上ある場合や嘔吐(おうと)、下痢、長引くせきなどの症状を伴っている場合、ぐったりしている、機嫌が悪い、泣きやまないなど「いつもと様子が違うと感じるなら迷わず受診してほしい」と川尻院長は注意を促している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2018/07/04 12:31)
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