咽頭結膜熱〔いんとうけつまくねつ〕 家庭の医学

 咽頭結膜熱は、発熱・咽頭炎および結膜炎を主症状とする小児の急性ウイルス性感染症です。数種の型のアデノウイルスが原因で、夏季(小規模だが冬季)に地域で流行することもあり、小規模アウトブレイクとしても、散発的にも発生します。
 潜伏期は5~7日です。感染経路は、通常は飛沫(ひまつ)感染、あるいは手指を介した接触感染であり、結膜あるいは上気道からの感染となります。プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられています(プール熱)。

【参照】子どもの病気:咽頭結膜熱

(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
医師を探す

他の病気について調べる