女性アスリート健康支援委員会
連載趣旨と略歴
2018年の平昌五輪スピードスケート女子団体パシュートで金メダルに輝いた佐藤綾乃選手。日本の女子では冬季五輪史上最年少となる21歳73日での快挙でした。4年後の22年2月の北京五輪では、同種目決勝で連覇を目前にしながら最後のカーブでメンバーの1人が転倒し、惜しくも銀メダルに終わっています。ただ、個人種目の1500メートルでは、メダルにあと一歩の4位入賞と手応えを感じることもできたことを強調しました。月経痛などの問題では、基礎体温の測定の習慣付けやピルの適正な服用で克服できたことが競技に集中できる大きな要因になったそうです。北京五輪から3カ月後の5月中旬、佐藤選手にスピードスケートへの思い、4年後の五輪に向けた心境、女性アスリートとして後進へのアドバイスなどを語っていただきました。
佐藤綾乃(さとう・あやの)選手略歴 2018年平昌五輪の団体パシュートで金メダル、3000メートルで8位入賞。22年北京五輪では団体パシュートで銀メダル、1500メートルで4位、マススタートで8位入賞。高崎健康福祉大学を経て全日本空輸(ANA)所属。1996年12月10日生まれの25歳。北海道厚岸町出身。
鈴木なつ未(すずき・なつみ)拓殖大学准教授略歴 拓殖大学卒業後、筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻修了。博士(スポーツ医学)。その後、独立法人日本スポーツ振興センターが運営する国立スポーツ科学センターなどで研究員を務めたほか、日本オリンピック委員会強化スタッフ、日本スケート連盟スピードスケートで科学スタッフなどとしても活躍。2021年1月からは全日本柔道連盟医科学委員会特別委員も務める。