長沼英明 医師 ながぬまひであき
医療法人社団 長沼耳鼻咽喉科
東京都世田谷区経堂4-18-23
- 院長
- 北里大学東病院 神経耳科科長/北里大学医学部新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門神経耳科学教授
専門
神経耳科学、メニエール病をはじめとする内耳疾患の臨床・研究
医師の紹介
メニエール病は肉体的・精神的ストレスに起因することが多い。ストレスが加わると、抗利尿ホルモン系のバゾプレシンが過剰に働くことが分かっており、バゾプレシンは脱水状態でさらに分泌が増すことから、これを抑えるために水分を多くとるのが水分摂取療法の大まかな仕組みだ。
その方法とは、1日あたり35ml/kg(男性2.0~2.5リットル、女性1.5~2.0リットル)の水分を、食事とは別に摂取するというもの。ここでいう水分とは、塩分・糖分・カフェインなどを含まないもの、例えば水や麦茶のようなものを指す。
ただし、メニエール病であれば誰でも多量に水分を摂取していいわけではない。心臓や腎臓に異常が見られる場合は実施できないため、開始前に必ず検査を受けておくことが重要だ。また、水分摂取の必要性や摂取量についてもしっかり理解する必要があり、同院では検査入院・教育入院を経てから水分摂取療法をスタートするという。軌道に乗れば、約3カ月おきの通院となることが多い。
なお、水分摂取療法と並行し、頓服薬のような位置づけで利尿薬であるイソソルビド(商品名イソバイドほか)などの薬も処方するが、薬を使っても発作は起こりうるという。そのため、長沼医師は「薬に頼り過ぎず、水分摂取やストレス軽減に努めるのが得策。そのほか、ストレス発散も兼ねて、プールでの水中歩行や水泳などの有酸素運動もお勧めできます」と話す。
診療を受けるには
北里大学東病院では、メニエール病で水分摂取療法を希望する初診患者を受け付けていない。
他の勤務先
■ 学校法人北里研究所 北里大学東病院
神奈川県相模原市南区麻溝台2-1-1
TEL: 042-748-9111
医師プロフィール
1993年~94年 米国ウェークフォレスト大学耳鼻咽喉科側頭骨研究室留学
2009年~11年 北里大学医学部講師
2015年 北里大学医学部 教授 現在に至る
所属学会
スウェーデンUppsala University Barany Society member
日本めまい平衡医学会専門会員・代議員・相談医
日本耳鼻咽喉科学会専門医
主な著書
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