中山明峰 医師 (なかやまめいほう)

名古屋市立大学病院

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1

  • 耳鼻咽喉科 睡眠医療センター
  • 准教授 センター部長

耳鼻咽喉科 頭頸部外科 神経内科

専門

平衡神経学、睡眠医療、めまい

中山明峰

めまい診療をライフワークとする中山明峰医師は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対する理学療法を発見したJohn Epley先生(アメリカの開業医)と長年共同研究し、本邦にその治療を広めた。難治疾患のメニエール病に対する内リンパ開放術の症例経験も数多い。近年は世界で初めてメニエール病と睡眠の関係性に着目し、新たな研究を進めている。耳鼻咽喉科の一般診療やめまい外来のほか、本邦では国公立の大学病院として希少である、講座から独立した睡眠医療センターの部長として従事。これまでの日中に注目した医療に対し、病因が夜間睡眠中に潜んでいる可能性に注目し、耳鼻咽喉科のみならず、多数の診療科目と連携して多角的見地から医療に取り組んでいる。

診療内容

本邦ではめまいを専門とした医療者は多くない。中山医師は愛知医科大学耳鼻咽喉科勤務の20余年間に約2,000例のめまい患者を経験し、また、メニエール病に対する内耳手術を約100例経験してきた。一方、睡眠認定医を取得し、愛知医科大学睡眠センター副部長を務め、約1,000例の睡眠時無呼吸症候群症例手術を行ってきた。2000年に名古屋市立大学に移動後、睡眠医療センターの立ち上げに携わるとともに、めまいと睡眠医療の関連性に着目。この関連性については、現在研究中である。名古屋市立大学の睡眠医療センターは睡眠疾患のみならず、睡眠の質を向上させることをモットーにしているため、別名「ぐっすりセンター(Good Sleep Center)」と命名した。「ぐっすりセンター」では初年度に約300例の終夜ソムノグラフ検査を施行。睡眠障害国際分類IIに示されるすべての睡眠疾患に対応できる体制を整えている。ここのところ増加している睡眠時無呼吸症候群の手術は、関連病院と連携して年間約50例を経験。特に名古屋市立大学では小児医療を専門的に対応できるスタッフが充実しており、重症な基礎疾患を伴う小児症例の睡眠医療にも対応可能である。また、近年これまで難治とされてきたメニエール病に対する睡眠医療の影響に着目しており、その研究論文は海外でもトピックスとして取り上げられた。現在進行形で研究中であり、今後のさらなる解明が期待される。「他から見ると、自分は耳鼻咽喉科医なのか睡眠医なのか、疑問が湧くかもしれないが、医療は過去の古い概念に基づいて分類するものではない。患者の愁訴がある限り、新しい分野が切り開かれるべきである。これまで耳鼻咽喉科医としてめまい医療や睡眠医療を診てきた時とまた違う感覚を今は抱いている。患者にとってもっともベストな医療とは何かを常に考えており“自分が患者ならばこの方法を選ぶ”という治療法を、患者の立場に立って提供できるようにありたいと思っている」と中山医師は言う。さらに「人間は1日の3分の1の時間を布団で過ごしている。しかしこの時間帯を追跡する医療は遅れ気味であった。現状の難治と言われる疾患に関して、先進的な研究に期待するのも重要であるが、睡眠の時間帯を掘り起こして再検討してみるのも一案ではないかと考えている」とも話している。

医師プロフィール

1985年 愛知医科大学医学部 卒業
1986年 静岡県掛川市民病院耳鼻咽喉科
1988年 愛知医科大学大学院卒業・医学博士修得
1992年 米国南イリノイ大学耳鼻咽喉科留学
1995年 愛知医科大学耳鼻咽喉科講師
2000年 愛知医科大学睡眠障害センター副部長
2001年 愛知医科大学耳鼻咽喉科助教授・准教授
2008年 名古屋市立大学耳鼻咽喉科准教授
2011年 名古屋市立大学睡眠医療センター部長