伊藤壽一 医師 (いとうじゅいち)

滋賀県立総合病院

滋賀県守山市守山5丁目4番30号

  • 聴覚・コミュニケーション医療センター
  • センター長(兼 研究所長)

耳鼻咽喉科 頭頸部外科

専門

めまい、メニエール病、突発性難聴、内耳障害、人工内耳

伊藤壽一

メニエール病、突発性難聴などの内耳障害を引き起こす病態について、臨床や研究を多数行う。人工内耳などの手術を行う他、再生医療を応用した内耳障害の治療に関する研究を進め、2010年には突発性難聴を再生医療で改善することに成功。内耳由来の幹細胞のクローン化、iPS 細胞などの内耳への移植を行い、内耳障害の回復に関する基礎研究を行っている。また、メニエール病などのめまいを起こす疾患に対して、厚生労働省の調査研究班班員として、病態のメカニズムの解明や治療方法の確立などにも努める。めまいについては「研究する余地が十分あり、新規治療法開発が急がれる。耳鼻咽喉科領域の中でも、まだまだ発展しなくてはいけない分野」という見解。

2018年1月より滋賀県立成人病センター研究所所長に就任。本研究所は、画像研究部門、遺伝子研究部門、がん研究部門、神経病態研究部門、病理診断支援・教育センター部門からなり、新たに聴覚研究部門が加わった。2018年4月に成人病センター、小児医療センターを含めた「聴覚・コミュニケーション医療センター」が発足。高度内耳障害者(特に高度難聴者)に対し再生医療などを応用した新規医療の開発、臨床応用、新規聴覚機器の開発・臨床応用、新規聴覚診断機器(特に内耳画像診断機器)の開発、難聴者のリハビリテーションを補助する人材育成などを目的とし、研究内容や成果を発信していた。

診療を受けるには

現在の聴覚・コミュニケーション医療センターについては病院に要確認

医師プロフィール

1975年 京都大学医学部 卒業、京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
1976年 兵庫県立尼崎病院鼻咽喉科・頭頸部外科
1983年 京都大学大学院医学研究科 卒業、カリフォルニア大学神経内科助手
1985年 京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 講師
1990年 大津赤十字病院耳鼻咽喉科・気管食道科 部長
2000年 京都大学医学部附属病院・京都大学大学院医学研究科 教授
2018年1月~2020年3月 滋賀県立成人病センター研究所 所長

所属学会

日本耳鼻咽喉科学会理事・専門医、耳鼻咽喉科臨床学会運営委員長、日本耳科学会理事長、日本めまい平衡医学会理事、日本音声言語医学会理事、日本聴覚医学会理事、日本気管食道科学会評議員、日本小児耳鼻咽喉科学会評議員、日本頭頸部外科学会評議員、日本嚥下医学会評議員、日本鼻科学会評議員、日本口腔・咽頭科学会評議員、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会評議員、日本学術会議連携会員、American Otological Society (USA) 会員、Association for Research in Otolaryngology(USA)会員、Barany Society (Sweden)会員、Collegium Otorhinolaryngologicum Amicitiae Sacrum(会員)

主な著書

難聴Q&A―発達期から老年まで600万人が悩む (シリーズ・暮らしの科学)
(更新日:2022年3月11日)

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