視野異常を起こす病気

 片方の目を閉じて一眼で物を見るとき、中心部はこまかいところまでよく見えるのに、周辺はだんだん見にくくなって、こまかい点まではわからないことに気づきます。よく視野は「暗黒の海に浮かぶ山のある島」といわれますが、山の頂上が見える中心で、周辺に行くにしたがって見えにくくなり、最後は海でその外側は見えないということになります。
 見える中心よりやや耳側に離れた部位に、自分では気づきませんが、見えないところがあり、これを“マリオットの盲点”と呼び、誰にでもあります。
 視野異常を起こす疾患は多いのですが、視野異常のかたちから疾患の診断、病気の存在場所や定期的に視野測定をおこなうことにより、疾患の進行状態や治療薬の効果判定までわかりますので、視野検査は眼科ではもっとも大切な検査の一つです。この検査によって、網膜疾患(網膜出血、網膜色素変性症、網膜白斑、中心性網膜脈絡〈みゃくらく〉膜症、ベーチェット病などの眼底発作など)、視神経疾患(緑内障、乳頭炎、うっ血乳頭、球後視神経炎、視神経腫瘍など)、視路疾患(頭蓋内腫瘍、頭蓋内出血など)、機能的疾患(ヒステリー、神経症など)がわかります。
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