プランマー病(機能性結節)〔ぷらんまーびょう(きのうせいけっせつ)〕
甲状腺組織の一部に1つあるいは複数の結節が生じて、これが甲状腺刺激ホルモン(TSH)の調節を受けないで甲状腺ホルモンをつくるため機能亢進症状を呈します。少なくともその一部はTSH受容体遺伝子の異常によるもので、TSHがなくても甲状腺細胞がホルモンを過剰に産出すると考えられています。症状(頻脈、動悸〈どうき〉、体重減少など)はバセドウ病と同じです。
しかし目の症状はなく、血液中にもTSH受容体抗体はありません。甲状腺の超音波(エコー)検査で結節の存在がわかります。確実な診断は甲状腺シンチグラフィで得られます。また、放射性ヨードを投与すると結節部に取り込まれ、正常部位には取り込まれないことで診断がつきます。
治療は抗甲状腺薬も使用されますが、基本的には結節の外科的な摘出が必要です。
しかし目の症状はなく、血液中にもTSH受容体抗体はありません。甲状腺の超音波(エコー)検査で結節の存在がわかります。確実な診断は甲状腺シンチグラフィで得られます。また、放射性ヨードを投与すると結節部に取り込まれ、正常部位には取り込まれないことで診断がつきます。
治療は抗甲状腺薬も使用されますが、基本的には結節の外科的な摘出が必要です。
(執筆・監修:東京女子医科大学 常務理事/名誉教授 肥塚 直美)