紫斑病性腎炎〔しはんびょうせいじんえん〕
アレルギー性紫斑病発病後1~2カ月以内に、患者の約半数に発症する腎炎です。血液中のIgAが高いことや腎組織がIgA腎症と同様で、IgAの関与する免疫複合体による腎炎と考えられます。
血尿とたんぱく尿が出現しますが、自覚症状はありません。大部分は自然に治り、長期的に慢性腎臓病となるのは5%未満です。検査で腎機能がわるい場合や高度のたんぱく尿がある場合などは、腎生検が必要です。
治療は、重症な場合には、ステロイド、免疫抑制薬、抗凝固・抗血小板薬(血液を固まりにくくする薬)などを組み合わせて使いますが、腎不全になっていく場合もあります。
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光)
血尿とたんぱく尿が出現しますが、自覚症状はありません。大部分は自然に治り、長期的に慢性腎臓病となるのは5%未満です。検査で腎機能がわるい場合や高度のたんぱく尿がある場合などは、腎生検が必要です。
治療は、重症な場合には、ステロイド、免疫抑制薬、抗凝固・抗血小板薬(血液を固まりにくくする薬)などを組み合わせて使いますが、腎不全になっていく場合もあります。
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光)