子宮の形態異常〔しきゅうのけいたいいじょう〕
子宮の形態異常として以下のようなものがあります。①腟(ちつ)・子宮・卵管のいずれかあるいはすべてがない、②子宮はあるが、左右片側の半分がない、③子宮が左右に1つずつある(腟も2つになっていることもある)、④子宮の入り口の部分(頸〈けい〉部)は1つだが、その他の部分は2つに分かれている、⑤子宮の中にしきり(中隔)がある。
このような子宮の形態異常は種々の程度のものがあります。月経がこない、月経痛がひどい、うまく性交渉ができないなどの症状としてあらわれることもありますが、なかにはまったく症状のないこともあります。妊娠やほかの病気をきっかけに偶然発見されるものも少なくありません。これらの形態異常は、不妊症やくり返す流産の原因になったり、出産の障害になったりすることがあります。また、子宮の形態異常には腎臓・尿管の異常を伴うことがあります。
内診、超音波(エコー)検査、MRI(磁気共鳴画像法)検査、造影剤を用いたX線検査などにより診断します。手術により治療をおこなうこともありますが、特に症状のないものに対しては必ずしも治療をおこなう必要がないこともあります。
このような子宮の形態異常は種々の程度のものがあります。月経がこない、月経痛がひどい、うまく性交渉ができないなどの症状としてあらわれることもありますが、なかにはまったく症状のないこともあります。妊娠やほかの病気をきっかけに偶然発見されるものも少なくありません。これらの形態異常は、不妊症やくり返す流産の原因になったり、出産の障害になったりすることがあります。また、子宮の形態異常には腎臓・尿管の異常を伴うことがあります。
内診、超音波(エコー)検査、MRI(磁気共鳴画像法)検査、造影剤を用いたX線検査などにより診断します。手術により治療をおこなうこともありますが、特に症状のないものに対しては必ずしも治療をおこなう必要がないこともあります。
(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 准教授〔分子細胞生殖医学〕 平池 修)
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