腎血管性高血圧〔じんけっかんせいこうけつあつ〕
大動脈から腎臓へのびている血管が狭窄(きょうさく)する結果、高血圧が生じる病気です。若い人では、高安動脈炎(日本の眼科医の高安先生が発見した病気でこの名がつけられています。主として大動脈に炎症性変化が生じる病気で、時に目の網膜の血管にも変化があらわれます。また腎臓の動脈が細くなる結果、血圧が高くなります)、線維筋性異形成(血管壁に異常が生じ、腎臓の動脈が細くなります)で、50歳以上では動脈硬化症(粥〈じゅく〉状動脈硬化)により起こることが多くみられます。最近の高齢化で、動脈硬化病変を有する人が多くなり、この病気が増加しつつあるといわれています。
高血圧、特に一般の治療ではなかなか血圧が下降しない場合、あるいは、血圧降下薬による治療中に血圧が上昇してくるような場合にはこの病気を考える必要があります。
治療ではバルーンをふくらますことで血管を拡張する方法やステントを挿入する方法がよく用いられています。
高血圧、特に一般の治療ではなかなか血圧が下降しない場合、あるいは、血圧降下薬による治療中に血圧が上昇してくるような場合にはこの病気を考える必要があります。
治療ではバルーンをふくらますことで血管を拡張する方法やステントを挿入する方法がよく用いられています。
(執筆・監修:医療法人財団みさき会 たむら記念病院 院長 鈴木 洋通)
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