形成外科治療の特徴

 形成外科の治療で大切なことは、「きれいに治す」ことと「失われた組織を再建する」ことです。
 「きれいに治す」ためには、皮膚などの組織をできるだけ損傷しないように手術など治療の方法を工夫しています。
 「失われた組織を再建する」ためには、自家組織(自分の組織)の移植などがおこなわれてきました。これに加えて、近年では人工材料や再生医療の技術も応用されています。
 また、形成外科では手術以外の治療もおこなっています。創傷に対する外用薬、美容外科におけるレーザーなどがこれに含まれます。
 医療技術の進歩に伴って、年々新しい治療法が紹介されていますが、この「形成外科」の各項目では、診療ガイドラインや論文に掲載されており、ある程度の有効性が認められている治療法を紹介します。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)