縫合法 家庭の医学

 傷あとを残さずに治す方法はありませんが、傷をきれいに治すために、形成外科ではいろいろな工夫をしています。
 しわと同じ方向に縫合すると、傷あとが目立ちにくくなります。皮膚の縫合には細いナイロン糸を使って、糸のあとが残らないようにします。
 また、縫合部の緊張を少なくする目的で、真皮(しんぴ)縫合をおこないます。これは、皮膚の深い部分である真皮を縫合する方法であり、数カ月~1年で吸収される糸を用います。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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