漢方治療を受ける人へ
- コラム
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乳幼児に漢方薬を服用させる方法について
漢方エキス製剤は苦くて大人でも服薬をいやがる人がいます。これを乳幼児に服薬させるには、保護者の「なんとしてでものませる!」という覚悟がとても大切です。
1.たとえば、乳児のアトピー性皮膚炎に漢方エキス製剤をどのようにしてのませるかは大問題です。多くの賢い保護者はそれぞれの工夫をしていますが、エキス剤をお湯で練ってペースト状にして、乳児の口の中の頬(ほお)の部分に塗りつけるのがよいようです。
2.2~4歳児ではエキス剤に少量(50mL)のお湯を注ぎ、電子レンジで完全に溶解させ、カップに移し替えて水(50mL)と氷のひとかけらを入れ、ストローでのませるとよいでしょう。ストローがよいわけは、口の中に広がらずにすぐにのどの奥に薬液が入るので苦味などを感じることが少なくなるからです。
3.最近、服薬ゼリーも販売されています。これを用いるのも一つの方法です。
(執筆・監修:医療法人社団誠馨会 千葉中央メディカルセンター和漢診療科 顧問 寺澤 捷年)