病気を予防するための生活とは

解説
 病気は本人に肉体的な苦痛を与えるばかりでなく、精神的な苦しみも与えます。また、病気をすることは本人だけの問題ではなく、家族に対しても精神的、あるいは経済的な苦痛を与え、職場や地域社会にも大きな迷惑をかけることがあります。ですから、病気はかかってから治すのではなく、かからないようにすることがより大切なのです。
 生活習慣やライフスタイルは病気と密接な関係があります。食生活、喫煙や飲酒、過労や精神的なストレス、運動をしない生活習慣など、どれをとっても病気と密接に関連していることは想像に難くありません。このようなライフスタイルや生活習慣に関連した疾病のことを「生活習慣病(life style-related disease)」と呼ぶことはご存じのとおりです。
 感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症においても、生活習慣病として知られる慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病(CKD)、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満などが重症化のリスクとして懸念されています。
 ここでは、食事、嗜好、生活習慣やライフスタイルと疾病の関連について述べ、健康づくりのための生活習慣・ライフスタイル、生活習慣病予防のための生活を考えてみましょう。

(執筆・監修:自治医科大学名誉教授/社会医療法人さいたま市民医療センター院長 百村 伸一