厚生労働省は21日、マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」の利用実態に関するアンケート調査結果を公表した。マイナ保険証の利用者にメリットを聞いたところ、56.5%の人が「特になし」と回答。政府は2024年秋に現行の保険証を廃止する方針だが、利点を感じていない利用者が多い実態が明らかになった。
 調査は5月にインターネットで実施。回答者のうち、過去3カ月以内にマイナ保険証を使って受診した1000人を対象に「カード利用のメリット」について複数回答で尋ねた。その結果、「問診票の記載内容が少なくなり手間が減った」(14.4%)など、何らかのメリットを感じたとした人の割合は4割程度にとどまった。 (C)時事通信社