塩野義製薬は26日、同社の開発した新型コロナウイルス治療薬「エンシトレルビル(日本名ゾコーバ)」について、国連が支援する機関を通じ、中国など4カ国の後発医薬品(ジェネリック)メーカー7社とサブライセンス契約を締結したと発表した。7社は低・中所得117カ国を対象とした同薬のジェネリック薬品の製造・販売を行える。 
 契約は中国3社、インド2社、ウクライナとベトナム各1社の計7社と締結した。
 塩野義は昨年10月、低・中所得国への提供を目的に医薬品の知的財産を集約し、ジェネリック製品の生産促進などを行う国際的な公衆衛生機関のMPP(本部ジュネーブ)とライセンス契約を締結していた。(C)時事通信社