政府は4日、今後の感染症危機に向けた対応方針を議論する「新型インフルエンザ等対策推進会議」を首相官邸で開き、政府行動計画の見直しに向けた議論を始めた。行動制限の基準や医療提供体制の在り方、必要な物資の確保などについて検討を進め、来年6月ごろの計画改定を目指す。
 会議の冒頭で、後藤茂之感染症危機管理担当相は「新型コロナウイルス対応でさまざまな課題が浮き彫りになった。行動計画の充実に向けた見直しを進めていきたい」と述べた。
 推進会議は1日付でメンバーが刷新され、議長を務めていた尾身茂氏が退任し、後任に国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長が就いた。
 内閣感染症危機管理統括庁によると、4日の会議では、感染拡大防止と社会経済活動とのバランスなどについて意見が交わされたという。 (C)時事通信社