製薬大手エーザイなどが開発したアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」(商品名・レケンビ)への保険適用を巡り、中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は27日、公定価格(薬価)の算定に向けた議論を始めた。年内にも決定する見通し。ただ、薬価や対象となる患者の範囲によっては保険財政を圧迫する懸念もあり、議論は難航する可能性がある。
 レカネマブは、アルツハイマー病の原因物質を取り除くことで、症状の進行を遅らせる効果がある。エーザイの申請を受け、厚労省が25日に製造販売を承認した。薬価が決まれば、医療現場での使用が開始される。 (C)時事通信社