政府は27日、岸田文雄首相が出席し、「認知症と向き合う『幸齢社会』実現会議」の初会合を首相官邸で開いた。高齢化の進展に伴い共生や予防が社会の大きな課題となっている認知症への対応について、首相は身寄りのない人への支援強化や新薬の普及促進を打ち出した。
 会議には関係閣僚と認知症の当事者や家族、有識者が参加した。首相は「岸田政権は安心して年を重ねることができる高齢社会づくりを進める」と強調。身寄りがない人に対する身元保証を課題に挙げ、実態把握を指示した。松野博一官房長官を中心に省庁横断の検討体制を発足させることも表明した。 (C)時事通信社