文部科学省は28日、2022年度学校保健統計調査の結果を公表した。新型コロナウイルスの影響に伴う調査時期の違いから単純比較はできないものの、裸眼視力が1.0未満の割合は、小中高校でいずれも過去最高を更新した。同省は「家庭でスマートフォンの利用時間が増加するなど、児童生徒を取り巻く環境の変化が原因として考えられる」としている。
調査は、1948年度から毎年実施。今回は全国の幼稚園児や小中高校生などから抽出した約320万人を対象に、健康診断の結果から発育や健康状態を調査した。健康診断は従来4~6月に行われていたが、コロナ禍以降は実施時期を年度末まで延長しており、それ以前との数値とは単純比較できないとしている。
裸眼視力が1.0未満の割合は、小学生が37.88%(前年度36.87%)、中学生61.23%(同60.66%)、高校生71.56%(同70.81%)。学年別では、小1が23.20%で小6は53.19%、中1は55.64%で中3が65.65%と、学年が上がるごとに割合は増加した。 (C)時事通信社
小中高生の視力悪化=1.0未満、さらに増加―学校保健統計
(2023/11/28 17:06)