厚生労働省は29日、2024年度診療報酬改定に向けた基本方針の骨子案を、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の医療保険部会と医療部会に示した。将来的に医療分野の支え手不足が見込まれる中、人材確保や働き方改革を重点課題として明記。給与水準が低い看護補助者らを含め、医療従事者の賃上げを求めた。
 医療従事者の賃上げは24年度改定の焦点の一つ。骨子案は「医療分野での賃上げが他産業に追いついておらず、必要な処遇改善を通じて人材確保を進めることが急務」と強調し、給与アップに向けた取り組みの推進や、長時間労働など厳しい勤務環境の改善を掲げた。 (C)時事通信社