国民からの信頼度の高い機関・団体で「医療機関」が全10業種のトップだったことが29日、中央調査社(東京都中央区)の調査で分かった。2021年の前回調査に続く1位で、新型コロナウイルス感染症法上の位置付けが5類に移行した後も高い信頼を維持している。最下位は国会議員だった。
 調査は10月6~15日、無作為に選んだ全国20歳以上の男女4000人を対象に行い、1202人から面接で有効回答を得た。00年開始で今回が12回目。
 官僚、警察、裁判官などへの信頼感を最高の「5」から最低の「1」まで5段階で尋ね、平均値を算出した。医療機関が前回調査より0.1ポイント減の3.8で、2回連続の首位。2位も前回と同じ自衛隊で0.2ポイント減の3.6だった。
 最下位は国会議員の2.3で、マスコミが次いで2.4。いずれも0.2ポイント下がった。
 「信頼されるよう努力してほしい機関・団体」では国会議員を1番目に挙げた人が70.4%に上った。調査開始以来、一貫して国会議員が1番目に挙がっているが、7割に達したのは初めて。「閉鎖的で情報公開が進んでいない機関・団体」を二つ選ぶ項目でも、国会議員が過去最多の58%でトップだった。 (C)時事通信社