厚生労働省は1日、2020年の「都道府県別年齢調整死亡率」を公表した。男女とも青森の死亡率が最も高く、東日本が高水準だった。低い地域は西日本に多く、「東高西低」の傾向が見られた。
 年齢調整死亡率は、都道府県の年齢構成を調整し、人口10万人当たりの死者数を算出した数値で、1960年から5年ごとに公表している。高齢者の多い都道府県では高くなる通常の死亡率と異なり、正確な地域間の比較が可能になる。
 2020年の年齢調整死亡率の全国平均は、男性が1328.7人で前回(15年)と比べ約7%減、女性は722.1人で同約8%減だった。男女とも死因のトップはがん、2位は心疾患で、3位は男性が脳血管疾患、女性が老衰だった。
 都道府県別では、男性は青森1554.0人が最も高く、秋田1480.4人、福島1409.3人と続いた。女性は青森815.2人、福島778.7人、栃木776.3人などの順だった。
 最も低かったのは、男性が長野1202.5人で、女性は鳥取662.2人。これらに次いで、男性は滋賀1214.7人、奈良1242.6人、女性は沖縄662.7人、熊本668.6人と西日本の各県が続いた。
 厚労省の担当者は「生活習慣や食生活の影響、健康に対する意識や保健医療水準の違いなどの要因が影響しているのではないか」と話している。 (C)時事通信社