AGCは21日、新型コロナウイルスのワクチンの原料となるメッセンジャーRNA(mRNA)を含むバイオ医薬品の製造拠点を建設すると発表した。海外依存度の高い医薬品やワクチンの国内供給体制を強化したい考えだ。既存施設の拡充も含めて投資額は約500億円。
 バイオ医薬品などの研究拠点があるAGC横浜テクニカルセンター(横浜市)に新施設を建設する。医薬品の開発製造受託(CDMO)を手掛けている施設で、バイオ医薬品の開発・製造能力を強化する。感染症の世界的流行(パンデミック)時には他の医薬品からワクチンの製造に切り替えできる「デュアルユース」仕様という。 (C)時事通信社