厚生労働省は、65歳以上の高齢者の介護保険料について、2024年度から年間合計420万円以上の高所得者を対象に引き上げる方針を決め、22日に開かれた社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に報告した。高齢者人口の4%に当たる約145万人が対象。増収分を、低所得者の保険料負担軽減や介護職員の処遇改善に充てる。
 保険料は原則として、所得に応じて9段階に分かれている。最も高い区分は320万円以上で、保険料負担は基準額(21~23年度の全国平均は月額6014円)の1.7倍となっている。見直しでは、「420万円以上」「520万円以上」「620万円以上」「720万円以上」を加えた13段階とし、負担は基準額の1.9~2.4倍に設定する。 (C)時事通信社