日本維新の会は5日、医療保険制度の抜本改革に向けた提言書を発表した。高齢者医療費の窓口負担を原則3割とすることが柱で、現役世代の社会保険料などの負担軽減を進めると明記。政府が創設する支援金制度がなくても、少子化対策の財源は確保できるとした。
 提言は、給付と負担の関係見直しと世代間格差の是正が必要だと指摘。高齢者の窓口負担は現在、現役並み所得者を除き70歳以上は2割、75歳以上は1割が原則だが、こうした上限の見直しを求めた。
 低所得者に対しては、マイナンバー制度を使った医療費の還付制度も盛り込んだ。音喜多駿政調会長は記者会見で「聖域なき大改革を実現し、豊かな社会保障と現役世代の活力の好循環を生み出す」と強調した。 (C)時事通信社