小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを摂取した人から健康被害の訴えが相次いでいる問題で、厚生労働省と大阪市は6日、同市の同社本社に聞き取り調査に入った。業務管理体制や、問題発覚後の対応などについて確認したとみられ、約2時間で終了した。サプリを巡っては、これまでに摂取した5人が死亡、196人が入院している。
 健康被害が報告された小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」の製品ロットからは、青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」が検出されたことが明らかになっている。同省によると、毒性が非常に強く、サプリには通常含まれないという。
 プベルル酸は昨年4~10月に製造された原料から確認され、同9月の製造分に最も多く含まれていた。国立医薬品食品衛生研究所(川崎市)が同社から原料などのサンプルの提供を受け、分析を急いでいる。 (C)時事通信社