厚生労働省は2日、年金特別会計の2023年度収支決算を発表した。時価ベースで、自営業者らが加入する国民年金は2兆544億円の黒字。積立金の運用が好調だったためで、2年ぶりに黒字へ転じた。会社員や公務員が入る厚生年金は45兆4646億円と大幅な黒字となった。厚生年金の黒字は4年連続。
 国内外の株高と円安を背景に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は大幅な運用益を確保。厚生年金の運用収入は前年度比40兆3365億円増の43兆1029億円、国民年金は2兆1074億円増の2兆2567億円に上った。 (C)時事通信社