「オムロンヘルスケア(オムロン)」と「ambie(アンビー)」のブランドロゴを悪用した偽通販サイトを確認したとして、消費者庁が消費者安全法に基づく注意喚起をしている。SNSの広告から誘導する手口で、消費者の手元にはブランドとは無関係の商品や模倣品が届くという。
 消費者庁によると、確認したのはオムロン製をかたったスマートウオッチや、肌に貼り付けるタイプのマッサージ器の計3商品の3サイトと、アンビーをかたったイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの1商品の1サイト。イヤホンについては、偽物を本物の半額以下で売るサイトもあった。
 全国の消費生活センターでは6月までに、オムロンとアンビーの偽通販サイトに関する相談が計134件、被害総額は約110万円が確認されている。オムロンは60~70代の男性、アンビーは30~40代の女性からの相談が多かったという。
 消費者庁によると、(1)通販サイト内に事業者の名称や電話番号を表示していない(2)極端な値引きや限定した支払い方法を指定している(3)不自然な日本語表示がある―などの場合は、偽サイトの可能性があるという。 (C)時事通信社