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〔2〕どんな経過が予測されるか
受診のタイミングを聞く際に、「どんな経過が予測されるか」を聞いておくことも大切です。体に何らかの変化が起きても、「これは医師から聞いていたことだ」と思えるだけで、不安は軽くなるでしょう。
例えば、嘔吐(おうと)と下痢の症状で病院に行き、医師からウイルス性胃腸炎という診断を受け、整腸剤と吐き気止めをもらったとします。ところが、翌日も下痢が続いている。すると、「実は悪い病気なのではないか」「薬が全然効いていないのではないか」。そんなふうに考え、不安になってしまう方がいます。
◇「不安で病院」がなくなる
しかし、ウイルス性胃腸炎の下痢症状は、薬を飲んだら翌日にすっきり治ってしまう、というものではありません。2、3日、あるいはもっと長い期間、水のような下痢が続いてしまい、すっきりしない方もたくさんいます。また、整腸剤は胃腸炎の特効薬ではなく、劇的な効果を期待できる薬というわけではありません。
もし、医師から「ウイルス性胃腸炎の下痢は数日続くことがある」「薬を飲んでも短期間ではすっきり治らないことが多い」という話を聞いていればどうでしょうか。翌日や翌々日といった短期間で不安にさいなまれ、病院に駆け込む、ということはなくなるでしょう。
もちろん、こうしたポイントは、患者さんからわざわざ問わなくても医師から説明するのが一般的です。しかし、場合によっては、医師が「説明すべきだ」と考えていることと、患者さんが「知りたい」と思っていることが一致していないケースもあります。
やはり、受診時に何を聞いておくべきかを知っておくと、より不安が少なくなると私は考えています。(医師・山本健人)
(2019/09/25 07:00)
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