治療・予防

子どものけいれん対処法
基本は見守り、続けば受診

 ◇何もしないこと

 けいれんで救急搬送される子どもに圧倒的に多いのが、熱性けいれんだ。昨年、18年ぶりに改訂された『熱性けいれん診療ガイドライン2015』によると、熱性けいれんは難しいケース(複雑型熱性けいれん)を除き、基本的に治療も予防も必要ないという。「熱性けいれんは怖いものではないので安心してほしい」というメッセージが込められていると、浜野医師は解説する。

 では、実際に子どもがけいれんを起こしたら、どう対処すればいいのか。重要なのは「何もしないこと」。「舌をかまないよう口に物を入れる、無理に水を飲ませる、といった行為はかえって危険ですので絶対に避けましょう。大切なのは、落ち着くまでそばで見守ってあげること。動画に収めておくと、後の診療で役立つこともあります」(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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