治療・予防

全身に生じる激しいかゆみ=肝臓の病気が原因の可能性

 ◇薬で80%が改善

 虫刺されやかぶれなどで起きるかゆみはヒスタミンという物質が原因だ。一般的なかゆみは、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬でたいてい治まる。しかし、肝臓病によるかゆみは、オピオイドと呼ばれる物質が関係していて、脳が直接刺激を受け、かゆみを感じる。そのため、抗ヒスタミン薬などでは治療効果が期待できないことが多い。

 従来の治療薬では改善が見られない慢性肝臓病のかゆみに、2015年からナルフラフィン塩酸塩が使えるようになった。熊田分院長の調査では、かゆみがある肝臓病患者の約80%に改善効果が見られたという。

 「かゆみが治まって安眠できれば、日常生活の向上にもつながります。肝臓病と上手に付き合っていくことが大切です」と、熊田分院長は話す。薬が効きにくいかゆみがあり、体がだるいなど気になる症状があれば、肝臓内科や消化器内科を受診をしてみてほしい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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