治療・予防

全身に生じる激しいかゆみ=肝臓の病気が原因の可能性

 肝臓は「体内の化学工場」と言われるほど重要な役目を担い、その働きが弱まると体がだるくなったり、手足がつったりする。「沈黙の臓器」と呼ばれるものの、自覚症状として表れることもある。かゆみもその一つだ。肝臓病に詳しい虎の門病院分院(川崎市)の熊田博光分院長によると、肝臓病患者の3人に1人はかゆみが出るという。

 ◇強いかゆみで不眠に

 胆汁という消化液を生成して分泌している肝臓の機能が低下すると、胆汁の流れが悪くなってかゆみが生じる。

 中年以降の女性に発症することが多い原発性胆汁性肝硬変は、胆管が壊れて胆汁の流れが滞る病気だが、黄疸(おうだん)などの症状に伴ってかゆみが出ることがある。肝臓がん、C型肝炎、アルコール性肝炎など慢性の肝臓病でも、病状が進むとかゆみが表れたり、強まったりする。

 肝臓病のかゆみは全身に広がり、かいても治まらないのが特徴だ。かゆくて眠れず、イライラして、日常生活に支障が生じることもある。

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