治療・予防

いつまで? やめさせるには?=気になる子どもの指しゃぶり

 ◇4~5歳で指導を

 大野理事長は歯科の観点から、指しゃぶりは4~5歳をめどに指導することを勧めている。「2~3歳では理解が難しいですが、4~5歳になれば、やめた方がいい理由を理解してくれます」

 同クリニックでは、初診時に専用の問診票を幾つか使い、両親と子どもの関係、子どもの性格や生活背景、指しゃぶりを始めた時期などのアンケートを取る。指しゃぶりによる悪影響について説明し、専用のカレンダーを使って、指しゃぶりを我慢できた日にシールを貼っていく。

 「2週間続けられたらご褒美をあげるなどの工夫で、子どもに意欲を持たせて自らやめるように導きます」。外で遊ぶ機会を増やし、手や口を使った遊びで関心をそらすなど、生活環境を変える工夫も効果的だ。

 指しゃぶりが治ったら、舌癖を治す訓練や口唇周辺の筋肉を鍛える訓練をすると、自然と歯列がきれいになり、永久歯に影響を残しにくいという。

 大野理事長は「指しゃぶりは第三者が指導すると効果的と言われ、中には初診時の説明だけでやめられる子もいます。無理にやめさせようとすると別の癖が始まることもあるので、必ず指導を行っている歯科医師に相談してください」と呼び掛けている。(メディカルトリビューン時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

  • 1
  • 2

新着トピックス