治療・予防

2025年に新型ワクチン―インフルエンザ
~リスク大きい高齢者に朗報~

 インフルエンザ感染症は今(2024/25)シーズンの峠を越したが、次(2025/26)のシーズンに対する備えが欠かせない。感染して大きなダメージを被りやすいのは、主に子どもと高齢者だ。インフルエンザの発症予防と感染した場合の重症化を防ぐためにはワクチン接種が「第一選択肢」となる。専門医は次期シーズンのワクチン選定は「的中率」が高いとした上で、2025年に発売される予定の新たなワクチンに期待を寄せている。

高齢者にとってインフルエンザの合併症で怖いのは肺炎だ

高齢者にとってインフルエンザの合併症で怖いのは肺炎だ

 ◇流行株予測、高い的中率

 現在、日本などで使われているワクチンは、A型の株2種とB型の株2種に対応する4価ワクチンだ(2025/26シーズンから米国などと同様に3価に移行予定)。世界保健機関(WHO)の推奨とともに、日米英など5カ国の専門家による会議でウイルスの株を予測し、ワクチンを選ぶ。予測が大きく外れたことはほとんどないという。

 ◇昨年12月に感染急拡大

 インフルエンザは2023/24シーズン、3年ぶりに大流行し、罹患(りかん)者数約1100万人に上った。それに対し、2024/25シーズンは約850万人(2025年第2週時点)になった。規模は小さくなったが、気を抜くのは早い。埼玉医科大学医学部国際医療センターの関雅文教授(感染症科・感染制御科)は「規模は前シーズンより小さいが、立ち上がりのすごさが目立った」と言う。24年12月後半から急激に感染者の数が増加したからだ。どうしてだろうか。

 新型コロナウイルスの流行下では多くの人がマスクを着けていた。前シーズン以上に、今シーズンは若年層を中心にマスクなしで年末の宴会などに出席したことが急激な感染拡大につながった可能性がある。関教授はそう推察する。その上で「インフルエンザのワクチンを接種する人が減ったことも大きかったのではないか」と指摘する。

  • 1
  • 2

新着トピックス