目の不調、画面見過ぎが原因?
広がる「スマホ老眼」
◇目にも休憩必用
スマホ老眼の対処法は簡単だ。特に治療を受ける必要はない。スマホの使用をやめれば毛様体筋は元に戻るので、まずは数日間、スマホをやめてみて、それで物が見えにくい症状が治ってきたら、少しずつ使う時間を増やしていく。スマホを使う際は目から30~40センチ離し、画面の輝度はできるだけ低くする。
また、時々、遠くの小さな看板などを見るだけでも目は楽になる。荒井院長は「お酒の量と一緒で、自分の適切な使用時間を認識し、それに合わせて見る時間を制限すればいい」と話す。
問題なのが子どものスマホ老眼だ。携帯型ゲーム機はもちろん、スマホの所有年齢も低下している。親が使用時間を制限できればいいが、内緒で使用していては元のもくあみ。やり過ぎるとスマホ依存症になって引きこもりやうつ病を引き起こす可能性も否定できない。
子どもの視力に異常があると分かった場合、近視かスマホ老眼かはっきりさせるため眼科を受診してもいい。スマホ老眼と分かれば、スマホやゲームを使う時間を減らすだけでなく、「勉強に必要であれば画面が大きいタブレット型端末を使わせた方がいい」と荒井院長はアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/06/08 18:24)