「乳がん世代」の妊娠、出産
重要さ増す検診
▽定期的なエコー検診を
乳がんは触診により自分で見つけることができる。日ごろからセルフチェックを行い、いつもと違う、しこりがあるなどの異変に気付いたら、早期に受診することが重要だ。笠井部長は、「35歳を超えたらエコー(超音波)による乳がん検診を定期的に受けましょう」と勧める。
その上で必要なら乳房専用のX線撮影検査である「マンモグラフィー」を受け、早期発見につなげたい。「マンモグラフィーは腹部への放射線を遮断し被ばくを防ぐことが可能ですし、胸が張っている妊娠中や授乳中でも検査できます。その前段階としてエコー検査を受けることと、自分で定期的に触診をすることが大事です」と笠井部長。
大切なのは、健康を守るためにも妊娠・出産を考える時期から乳がんや子宮頸(けい)がんの検診を受けることだ。笠井部長は、「妊娠・出産はゴールではなく通過点です。この時期をきっかけに自分の体を大事に考えてほしい」と強調する。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/08/13 11:15)