研究・論文

ワクチン開発に期待も
新興ウイルス感染症

 ▽ワクチンに期待も

 動物由来のウイルスは体内で増殖して重症化しやすい一方、ワクチンが効果を発揮する可能性は高い。しかし、西條部長は「宿主である動物に接している人には予防にはなりますが、動物由来のウイルスは人から人には感染しにくく流行地も限られ、インフルエンザワクチンのように多くの人が予防接種を受けることは期待できません。そのため、開発しようにもコスト的になかなか見合いません」と説明する。

 また、H5N1型ウイルスのワクチンが既に実用化されている一方、中国では新たにH7N9型ウイルスの感染も確認され、次から次へと新たな対策が求められてくるのが実情だ。

 西條部長は「MERS予防にもワクチンが効果的だと思いますが、現時点では実用化されていません。国内でも毎年死亡例があるSFTSや、熱帯・亜熱帯地域で流行しているジカウイルス感染症に対するワクチン開発も待たれます」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

  • 1
  • 2

新着トピックス