治療・予防

脚の血管がこぶ状に =中高年女性に多い下肢静脈瘤

 ◇小まめに動かし予防を
 治療は①手術療法②レーザーやラジオ波などで静脈を焼く血管内治療③血管を固める硬化剤を注射する硬化療法④弾性ストッキングによる圧迫療法―の四つがある。静脈瘤のタイプや患者の状況などを考慮して適切な治療法が選択され、伏在型は手術や血管内治療が必要になる。

 手術療法には、血管をしばる高位結紮(けっさつ)術と血管を引き抜くストリッピング術がある。ストリッピング術は、弁の壊れた静脈を抜き去るので、再発のリスクが極めて低い。中でも、同病院で行っている内翻(ないほん)式ストリッピング術は手術時間が短く、血管周囲の神経へのダメージが小さいよう工夫されているという。

 普段の生活でできる予防策として、小まめに脚を動かす、弾性ストッキングをはく、肥満に注意するなどが有効だ。

 「下肢静脈瘤は、放置してもすぐに命を落とす危険はありませんが、不快な症状があれば一度、医療施設に相談を。下肢静脈瘤を扱う部門は血管外科や形成外科、皮膚科など施設によって違うので、問い合わせてみるといいでしょう。手術後のフォローがしっかりした、習熟度の高い施設を選ぶことも大切です」と久木野医師はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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